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古文はどこから手をつけるか — 単語・文法・読解の順序

公開 2026-08-21 ルート大全 編集部

古文はやることが決まっている科目です。単語・文法・読解の 3 つを順に積めば、現代文より短期間で得点が安定します。逆に、いきなり読解演習から入ると何も残りません。この記事では順序と、それぞれで使う本を整理します。

古文が読めない理由は3つに分かれる

古文の文章が読めないとき、原因は次のどれかです。原因によって手を打つ場所が変わります。

  • 単語の意味が分からない。 古文単語は現代語と形が同じで意味が違うものが多く、知らないと誤読します。
  • 助動詞・助詞が処理できない。 「ぬ」が打消なのか完了なのか、「なむ」が何なのかを判別できないと、文の意味が逆になります。
  • 主語が追えない。 古文は主語が省略されます。敬語と文脈から誰の動作かを判断する必要があります。

1 と 2 は暗記で解決します。3 は読解の訓練が必要です。多くの受験生は 3 でつまずきますが、1 と 2 が不十分なまま 3 に取り組んでも進みません。順序が重要な理由がここにあります。

第1層:古典文法 — 最初にやる

古文で最初に手をつけるのは文法です。単語より先で構いません。文法は量が限られていて、短期間で終わります。

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参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
富井の古典文法をはじめからていねいに2 / 10〜55(導入)講義+別冊15〜22h古典文法をゼロから始める人
望月光 古典文法講義の実況中継2 / 10〜58(導入)272頁/巻各巻12〜18h文法を理屈から深く理解したい人
岡本梨奈の古典文法2 / 10〜55(導入)講義形式12〜18h岡本シリーズで古文を組み立てたい人
八澤のたった6時間で古典文法1 / 10〜52(超入門)動画講義付6〜10h最速で文法の全体像を掴みたい人

富井の古典文法をはじめからていねいに望月光 古典文法講義の実況中継は、講義形式で文法を一通り説明する定番です。八澤のたった6時間で古典文法は、必要最小限に絞って短時間で通す本です。

講義系を読んだだけでは定着しないので、ドリルで手を動かします。

ステップアップノート30 古典文法基礎ドリルは、講義系と並行して使う定番の演習書です。用言の活用と助動詞の識別を、書いて覚える形で固めます。

文法の範囲は限られている

文法で覚えるべきものは、動詞・形容詞・形容動詞の活用、助動詞の意味と接続と活用、重要な助詞、敬語の3種類です。この範囲は 1〜2 か月で終わります。ここを曖昧にしたまま読解に進むと、あとで必ず戻ることになります。

第2層:古文単語 — 文法と並行する

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参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
マドンナ古文単語2302 / 1040〜60230項目(全400語)/308頁15〜22h古文単語の最初の一冊を最短で終えたい人
重要古文単語3153 / 1045〜68(全レベル)315語/321頁20〜30h学校で配られた人・理解型で覚えたい人
Key&Point 古文単語3303 / 1045〜68(全レベル)330語/352頁20〜30h学校で配られた人・例文重視で覚えたい人
古文単語ゴロゴ プレミアム+2 / 1040〜65(全レベル)565語/360頁20〜30h古文単語がとにかく覚えられない人

古文単語は 300 語前後で足ります。英単語の 1,900 語に比べれば圧倒的に少ないので、負担は大きくありません。

マドンナ古文単語230は語数を絞り、語源やイメージから覚えさせる構成です。重要古文単語315は語数が多く、識別問題や古典常識の情報も載っています。古文単語ゴロゴは語呂合わせで機械的に覚える本で、暗記が苦手な場合の選択肢になります。

どれを選んでも到達点は変わりません。1 冊を繰り返すことのほうが重要です。

古典常識も並行する

古文は当時の生活・貴族社会の仕組みを前提に書かれています。源氏でわかる古典常識のような本で、月の異名・時刻・官職・結婚の習慣などを知っておくと、文脈の推測が効くようになります。優先度は単語・文法より下ですが、余裕があれば早めに触れておくと読解が楽になります。

第3層:読解演習 — 主語を追う訓練

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参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
富井の古文読解をはじめからていねいに3 / 1045〜58講義形式12〜18h文法は分かるのに古文が読めない人
岡本梨奈の古文読解3 / 1045〜58336頁15〜20h岡本の文法本を終えて読解へ進む人
古文上達 基礎編 読解と演習453 / 1045〜5845題/288頁25〜35h文法講義を終えて最初に解く演習書を探す人
古文ポラリス 1 基礎レベル3 / 1045〜55基礎演習18〜25h岡本メソッドで演習を始める人

文法と単語がある程度入ったら、読解に進みます。ここで訓練するのは主に主語の判別です。

富井の古文読解をはじめからていねいに岡本梨奈の古文読解は、読解の手順を説明する講義系です。古文上達 基礎編 読解と演習45は、文法事項の確認と読解演習を組み合わせた構成で、文法の総復習を兼ねられます。

読解演習の復習では、次を確認してください。

  • 各文の主語が誰か(本文に書き込む)
  • 敬語の使われ方から誰から誰への動作かが分かるか
  • 助動詞の識別が正しくできていたか
  • 知らなかった単語を単語帳で確認する

現代語訳を丸暗記しても意味がありません。訳を見る前に自分で訳を作り、どこがずれていたかを確認する形で進めてください。

時間配分の目安

古文は 3 か月あれば一通り仕上がります。

  • 文法(1〜2 か月) — 講義系 1 冊とドリル 1 冊を並行。
  • 単語(文法と並行、通年) — 毎日 15 分程度。1 冊を繰り返します。
  • 読解(1〜2 か月) — 講義系 1 冊のあと、レベル別演習へ。
  • 過去問 — 志望校の形式に合わせて。国公立の記述なら記述対策を追加します。

英語や数学に比べて必要な総時間が少ないのが古文の特徴です。「時間がないから古文は捨てる」という判断は、多くの場合もったいない選択になります。配点を確認してから決めてください。

現代文・漢文との配分

国語は 3 分野の配点バランスで戦略が変わります。志望校を選ぶと、現代文・古文・漢文それぞれの並びと必要量が確認できます。