当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。参考書の紹介リンクから購入された場合、当サイトに紹介料が発生することがあります。
Guide

世界史はどう組むか — タテの流れとヨコのつながりを両立させる

公開 2026-08-21 ルート大全 編集部

世界史が日本史より難しく感じるのは、扱う軸が 2 つあるからです。地域ごとのタテの流れと、同じ時代に各地域で何が起きていたかというヨコのつながり。この 2 つを別々に押さえないと、どちらも中途半端になります。

タテとヨコの何が違うのか

タテは、1 つの地域や国の流れです。「中国の王朝が秦・漢・魏晋南北朝……と変わっていく」「フランスが絶対王政から革命へ進む」といった、時系列に沿った理解です。

ヨコは、同じ時代に各地域で何が起きていたかです。「大航海時代のとき、中国は明で、日本は戦国時代だった」といった横断的な把握です。

教科書と多くの講義系はタテで進みます。地域ごとに時代を追うので、理解しやすい代わりに、地域をまたいだ同時代の関係が見えにくくなります。

入試ではヨコの理解を問う出題が増えています。特に共通テストでは、複数地域の同時代を比較する資料問題が定番です。私大でも「同じ世紀の出来事を選べ」という形で問われます。したがって、タテで一周したあとに、ヨコで整理し直す工程が必要になります。

第1層:通史をタテで一周する

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
一度読んだら忘れない3 / 10〜55(導入)約400頁10〜15h地域ごとの縦の流れを一気に掴みたい人
ナビゲーター①5 / 1045〜62全4巻/各約350頁18〜22h山川教科書を軸に据えて通史を入れたい人
実況中継①5 / 1045〜65全4巻/各約350頁20〜25hゼロから難関私大まで一気に走りたい人
パノラマ世界史①4 / 10〜60(導入)全2巻/約340頁12〜18h分厚い講義本で挫折した初学者・短期完成派

ナビゲーター世界史は山川の教科書に対応した講義系で、教科書の記述を噛み砕きながら流れを説明します。全 4 巻。実況中継も同じく 4 巻構成で、講義口調で踏み込みます。

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書は、通読しやすい読み物寄りの本です。細部より全体像を先に掴みたいときの入口として使えます。

通史の一周で目指すのは、細かい用語を覚えることではなく、各地域の大きな流れを掴むことです。ここで用語を完璧にしようとすると進まなくなります。用語は次の層で詰めます。

第2層:ヨコで整理し直す

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
時代と流れで覚える4 / 1045〜62約190頁/104テーマ15〜25h一問一答が続かない人の暗記メイン教材
元祖 年代暗記法4 / 1050〜65新書判/約340年号10〜15h年代整序・同年出来事で失点している人

時代と流れで覚える! 世界史用語は、見開きで同時代の複数地域を並べた構成になっており、ヨコの整理に向いています。タテで一周したあとにこれを通すと、「この時期のヨーロッパと中国の関係」といったつながりが見えるようになります。

元祖 世界史の年代暗記法のような年号集も、ヨコの把握に効きます。年号そのものを問う出題は減っていますが、年号を覚えると同時代の出来事が自動的に結びつくので、整理の道具として有効です。

年表を自分で作る

自分で年表を作るのも有効です。横軸に世紀、縦軸に地域(西欧・東欧・西アジア・南アジア・東アジア・アメリカ)を取った表を 1 枚作り、通史を進めながら埋めていきます。手を動かすぶん時間はかかりますが、ヨコの関係が頭に残ります。

第3層:用語の精度を上げる

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
詳説世界史ノート4 / 1045〜60約200頁20〜30h教科書を読むだけで手が止まる人
書きこみ教科書4 / 1045〜60336頁25〜35h私大の正誤問題対策を教科書で固めたい人
スピードマスター3 / 10〜55(基礎)30テーマ/約120頁15〜25h通史1周後に最初にやる薄い問題集

通史とヨコの整理が済んだら、用語を詰めます。詳説世界史ノート書きこみ教科書は、教科書の記述に穴埋めする形式で、文脈の中で用語を覚えられます。一問一答より流れが崩れにくい利点があります。

世界史はカタカナの人名・地名が多く、表記が揺れやすいのが日本史との違いです。私大の記述式では正確な綴りが求められるため、書いて覚える工程を省かないでください。マーク式中心の場合は、読んで判別できれば十分です。

第4層:出題形式に合わせた演習

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
はじめる世界史4 / 1050〜60約200頁25〜35hZ会ルートで100題に進む前の橋渡し
世界史基礎問題精講4 / 1050〜60約180頁25〜35h入試問題形式で基礎を固め直したい人
世界史マスター問題集4 / 1050〜60約180頁25〜35h中堅私大・地方国公立の合格ラインを作る人

志望校の形式によって、必要な演習が変わります。

  • 共通テスト — 資料の読み取りと同時代の比較。ヨコの整理が直接効きます。用語の細かさより、流れの理解が問われます。
  • 私大(マーク中心) — 用語の正確さ。世界史マスター問題集のような問題集で穴を潰します。
  • 私大(記述) — カタカナ表記の正確さ。書く練習が必須です。
  • 国公立二次(論述) — タテとヨコの因果関係を字数内で説明する力。用語の暗記だけでは書けません。論述専用の対策が要ります。

特に論述が出る大学では、早い段階で過去問を 1 年分見ておいてください。「300 字で〇〇について説明せよ」という問題を見れば、用語の暗記だけでは対応できないことがすぐ分かります。それによって通史の読み方が変わります。

資料集を手元に置く

世界史では地図の把握が重要です。地名が出てきたときに位置が分からないと、勢力の拡大や交易路の意味が理解できません。

学校で配られた資料集や図説を、通史を進めるときに常に開いておいてください。買い足す必要はありません。地図・系図・美術作品の写真を確認しながら進めるだけで、記憶への残り方が変わります。

日本史・地理とどちらを選ぶか

世界史は範囲が広い一方、論理的な理解が効きやすい科目です。志望校で選べる科目と出題形式は、ルート画面で確認できます。