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英単語帳はどれを選ぶか — ターゲット1900・シス単・LEAP・鉄壁の違い

公開 2026-08-21 ルート大全 編集部

英単語帳は種類が多く、どれも「これ 1 冊で足りる」と書かれています。実際には掲載語数と、単語をどう覚えさせる作りになっているかが違い、そこが合う・合わないを分けます。この記事では収録データをもとに、代表的な単語帳の違いを整理します。

単語帳は「1冊を完璧に」が原則

前提として、単語帳は複数を並行しても効果が上がりません。単語の定着は接触回数で決まるので、2 冊に分散させると 1 語あたりの接触が半分になります。1 冊を選んで、それを何周もするのが原則です。

そのうえで、選ぶ基準は次の 3 つに絞れます。

  • 志望校のレベルに対して語数が足りているか。 足りない単語帳を完璧にしても長文が読めません。
  • 覚え方が自分に合うか。 例文で覚えるのか、語源やイメージで覚えるのか、フレーズ単位で覚えるのかは本によって違います。
  • 終わりまで到達できる分量か。 途中でやめた単語帳は、やった範囲しか残りません。

代表的な単語帳を数字で比べる

まず、よく比較される単語帳を並べます。

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参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
英単語ターゲット19006 / 1055〜701900語(でる順)毎日30分×4〜6か月迷ったらこれ。1冊を高速で周回したい全受験生
システム英単語6 / 1055〜70見出し約2000語+多義語毎日30分×4〜6か月フレーズごと覚えて実戦で使いたい人
必携英単語LEAP6 / 1052〜682300語(4パート構成)毎日30分×5〜6か月英作文まで見据えて単語を固めたい人・竹岡ルート
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁9 / 1065〜8050セクション・704頁毎日40分×6か月〜東大・京大・国公立医の最難関志望者

到達目安の偏差値帯を見ると、想定している射程が違うことが分かります。同じ「入試用単語帳」でも、共通テストから中堅私大までを射程にした本と、最難関大の長文まで見据えた本では、載っている語のレベルが変わります。

4冊の性格の違い

英単語ターゲット1900

ターゲット1900は 1 語につき 1 訳を優先して覚える構成で、周回速度を上げやすいのが特徴です。「まず 1 冊決めたい」「単語に時間をかけすぎたくない」という場合の標準解になります。派生語や語法の情報は、必要になった段階で他の教材から補う前提です。

システム英単語

システム英単語は「ミニマルフレーズ」という短い句の形で単語を覚えさせます。単語を単体で覚えるより、使われ方ごと入るぶん長文で反応しやすくなる一方、フレーズを読む手間が増えるので 1 周にかかる時間はやや長くなります。

必携英単語LEAP

LEAPは、語法や使い方の説明が厚めに載っているのが特徴です。単語帳でありながら語彙の運用まで踏み込むので、英作文まで見据える場合に相性がよくなります。

鉄壁

鉄壁は語源やイメージから体系的に覚える構成で、扱う語のレベルも高くなります。そのぶん分量が多く、最初の 1 冊としては重い本です。標準的な単語帳を 1 冊仕上げたあとの上積みとして使うのが現実的です。

どれを選ぶか — 判断の順序

次の順で決めると迷いません。

  • すでに学校や塾で 1 冊配られている → それを使う。乗り換えは、明確に語数が足りない場合だけです。
  • まだ何も決めていない・共通テストから中堅私大までターゲット1900システム英単語。周回しやすさで選んで構いません。
  • 長文で単語の意味は分かるのに読めない → 単語帳の問題ではありません。英文解釈か文法に原因があります。
  • 難関大の長文で語彙が足りないと感じる → 標準的な 1 冊を仕上げたうえで鉄壁などに上積みします。
  • 英作文でも使いたいLEAPのように語法の記述が厚い本が向きます。

乗り換えのコスト

「単語帳を変えれば伸びる」と考えたときは、いったん止まってください。単語帳を変えると、それまでの周回で作った記憶の手がかり(ページの位置、並び順)がリセットされます。乗り換えのコストは想像より大きく、たいていの場合は今の 1 冊をもう 1 周するほうが得です。

単語帳をいつ・どう進めるか

単語は他の教材と並行して進めます。文法や長文が終わるのを待つ必要はありません。むしろ長文を読み始めてからのほうが、覚えた単語に出会う機会が増えて定着します。

  • 1 周目は速く。 覚えられなくても止まらずに最後まで行きます。全体像が見えることを優先します。
  • 周回の間隔を空けすぎない。 1 周に 2 か月かかると、最初のほうを忘れた状態で最後にたどり着きます。1 日あたりの語数を増やして周期を縮めるほうが効率的です。
  • 音声を使う。 多くの単語帳に音声が用意されています。発音と意味を結びつけておくと、リスニングでも使えます。

想定学習時間は上の表のとおりですが、これは「1 周にかかる時間」ではなく「仕上がるまでの合計」の目安です。1 周目で終わる前提の数字ではない点に注意してください。

単語帳の次に何をやるか

単語帳は英語のルートの一部でしかありません。文法・英文解釈・長文をどの順で挟むかは志望校で変わります。ルート画面で志望校を選ぶと、単語と並行して進める本まで含めた並びが出ます。