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化学は理論・無機・有機という3つの別科目だと考えてください

進め方の基本 の記事

公開 2026-09-10 ルート大全 編集部

理解の理論、つなげる暗記の無機、パズルの有機。回し方が違います

はじめに

化学が伸び悩む人の多くは、3つの分野を同じやり方で勉強しています。ですが理論・無機・有機は、必要な能力がまったく違います。理論は理解と計算で数学に近く、無機は暗記で社会に近く、有機は情報を絞り込むパズルで推理に近い。同じ回し方をすれば、必ずどれかが崩れます。

理論は理解、そして処理速度

山になるのは、mol概念、化学平衡、電池と電気分解の3つです。ここは公式暗記ではなく、何が起きているかを式で追えるようにします。

そのうえで意識してほしいのが処理速度です。入試本番では、標準的な計算問題を1問2分程度で処理できないと最後まで届きません。答えが合うかどうかだけでなく、何分かかったかを毎回記録してください。有効数字の丸め方も、演習の段階から本番と同じようにやっておきます。

無機は「理論とつなげる暗記」で半分に減ります

無機化学は丸暗記の分野に見えますが、理屈でつながる部分が大半です。気体の製法は「弱酸の遊離」「揮発性酸の遊離」「酸化還元」のほぼ3パターンに分類できますし、沈殿の生成は溶解度積の話です。分類してから覚えると、覚える項目数が体感で半分になります。

純粋な丸暗記が必要なのは、炎色反応と沈殿の色くらいです。そこは割り切って、毎日15分の反復で処理してください。

有機は構造決定というパズル

構造決定は、情報を1つずつ使って可能性を絞る作業です。手順は決まっています。分子式を出す、不飽和度を計算する、検出反応から官能基を特定する、加水分解などで骨格を分解する、最後に組み立てる。この順序を紙の上で毎回書くようにすると、ある時期から急に見えるようになります。1日1問でも続く力になります。

3分野の回し方としては、理論を軸にしつつ、無機は毎日短時間の暗記、有機は理論のmol計算が済んだ段階から並行させます。無機と有機は理論ほど前提を必要としないので、学校の進度を待つ必要はありません。

なお『化学の新研究』は通読する本ではありません。「なぜこうなるのか」という疑問が湧いたときだけ引く辞書です。最初から読み通そうとして挫折する人が、毎年一定数います。

無機化学の暗記量は、覚え方を変えるだけで半分になります。覚えるべきは事実そのものではなく、その事実を生んでいる理屈のほうです。

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