当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。参考書の紹介リンクから購入された場合、当サイトに紹介料が発生することがあります。
Guide

化学はどう組むか — 理論・無機・有機で戦略が変わる

公開 2026-08-21 ルート大全 編集部

化学は 1 つの科目に見えて、理論・無機・有機で必要な勉強がまったく違います。理論は計算、無機は暗記、有機はパズルに近い。同じ勉強法で全部を進めようとすると、どこかで必ず止まります。この記事では分野ごとの戦略を整理します。

3分野の性格の違い

  • 理論化学 — mol 計算、化学平衡、電気分解など。計算と原理の理解が中心で、演習を積まないと手が動きません。物理に近い性格です。
  • 無機化学 — 物質の性質、色、反応、製法。暗記が中心ですが、理論化学の知識(イオン化傾向、溶解度)とつながっているので、丸暗記だと量に潰されます。
  • 有機化学 — 構造決定、官能基の反応。パターンの把握とパズル的な処理が中心。慣れると最も安定して得点できる分野です。

進める順序は理論 → 無機 → 有機が基本です。無機と有機は理論の知識を前提にするためで、逆順にすると理解できない箇所が出ます。ただし学校の進度が違う場合は合わせて構いません。

講義系:分野別に選べる

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学2 / 1035〜50講義 約60テーマ+別冊問題集20〜30h化学に苦手意識が強い人、文系から理転する人の最初の一冊。
橋爪のゼロから劇的にわかる理論化学の授業3 / 1040〜55講義 約45講+確認問題25〜35h化学が苦手で教科書が読めない人、高1・高2の先取り学習。
岡野の化学が初歩からしっかり身につく 理論化学3 / 1040〜55講義 約20講+例題25〜35h計算でつまずいている初学者。橋爪本と同じ層の選択肢。
大宮理の化学[理論化学編]が面白いほどわかる本4 / 1045〜60講義 約30章30〜40h理論化学を深く理解したい人。新課程の差分を自分で補える人向け。

化学の講義系は分野別に分冊されているものが多く、苦手な分野だけを補強できます。

宇宙一わかりやすい高校化学は、イラストを多用した最も入りやすい導入書です。理論・無機・有機の 3 冊構成。橋爪のゼロから劇的にわかる岡野の化学が初歩からしっかり身につくは、講義の再現形式でもう少し踏み込みます。

選び方としては、全分野を通読する必要はありません。学校の授業で理解できている分野は飛ばし、つまずいている分野だけを買うほうが効率的です。

演習:傍用問題集と市販の問題集

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
化学の新基本演習3 / 1040〜55約300題30〜45h卜部シリーズで段階的に進めたい人。
化学の良問問題集5 / 1050〜65約300題50〜70h重要問題集の解説が不親切に感じる人。MARCH・地方国公立の主力として。
化学の新標準演習5 / 1050〜65約400題60〜90h新研究を辞書として使いながら標準問題を演習したい人。
化学重要問題集6 / 1055〜68A問題+B問題 約280題60〜90h基礎を固めた理系受験生の主力問題集。地方国公立〜旧帝・早慶まで。
理系標準問題集 化学6 / 1055〜68約200題50〜70h重要問題集の代わりに解説の丁寧な標準問題集が欲しい人。

化学重要問題集は最も広く使われている演習書です。A 問題(標準)と B 問題(応用)に分かれており、志望校に応じてどこまでやるかを決められます。

化学の新標準演習は問題数が多く、重要問題集の前段階として基礎を固める用途に向きます。化学の良問問題集は解説が丁寧で、独学に向いた構成です。

学校でリードLightノートアクセスノート化学が配られているなら、まずそれを基礎演習として使い切ってください。市販の基礎問題集を重ねて買う必要はありません。

有機は専用の対策が効く

有機化学の構造決定は出題パターンが限られており、専用の問題集で効率よく型を身につけられます。

難関大では有機の構造決定が大問 1 つを占めることが多く、ここを確実に取れるかが差になります。時間対効果が高い分野なので、優先的に固める価値があります。

新研究は必要か

横にスクロールできます
参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
化学の新研究7 / 1055〜75解説書 約800ページ辞書的使用難関大・医学部志望者の辞書。重要問題集以降で疑問を解消する用途に。

化学の新研究は、高校化学の内容を大学レベルまで踏み込んで解説した参考書です。分厚く、通読する本ではありません。

使い方は辞書です。演習中に「なぜこうなるのか」が気になったときに該当箇所を引きます。理論化学の深い理解が必要な最難関大志望者には有用ですが、標準レベルの受験生には不要です。持っていることで安心してしまい、演習が減るなら逆効果になります。

暗記が減る仕組み

化学は暗記量が多い科目に見えますが、理論の理解が進むと無機の暗記量が減ります。「なぜその反応が起きるか」が分かれば、個別の反応式を丸暗記する必要が減るためです。無機の暗記に苦しんでいるときは、理論に戻るほうが早いことがあります。

志望校別の目安

  • 共通テストのみ — 講義系 + 傍用問題集の基本レベル。計算の速度を上げることが得点に直結します。
  • 中堅〜MARCH・地方国公立新標準演習または重要問題集の A 問題まで。
  • 旧帝大・早慶 — 重要問題集の B 問題まで + 有機の構造決定対策。
  • 最難関・医学部標準問題精講化学の新演習へ。ただし理論の穴を残したまま進むと消化不良になります。

化学は理科の中で最も「演習量が得点に直結する」科目です。講義系を読む時間より、問題を解く時間を多く確保してください。

物理・生物との組み合わせ

理科2科目の組み合わせで、必要な時間配分が変わります。志望校を選ぶと、科目ごとの並びと分量が確認できます。