はじめに
高校数学の参考書は、大きく2つの系統に分かれます。チャート式やFocus Goldに代表される網羅型と、基礎問題精講のように問題を絞り込んだ精選型です。どちらが優れているかという議論に意味はなく、使える時間が決めます。
網羅型が向く人
- 高1・高2で、受験まで1年以上ある
- 浪人生で、数学に十分な時間を割ける
- 数学を得点源にしたい、あるいは既に得意である
網羅型の価値は、入試で問われる解法をほぼ漏れなく持てることです。青チャートやFocus Goldの例題を完成させれば、多くの大学の入試問題は「知っている解法の組み合わせ」に見えるようになります。ただし1冊あたり90〜120時間、3冊で300時間規模の投資が必要です。
精選型が向く人
- 高3の春以降にスタートする
- 他教科に時間を回す必要がある(私大文系・国公立の共テ比率が高い場合など)
- 数学は合格点を確保できればよい
基礎問題精講は青チャートの約3分の1の問題数で入試頻出パターンを押さえます。網羅性は落ちますが、完走できない網羅型より、完成する精選型のほうが確実に点になります。
判断に迷ったら、残り月数 × 1日の数学学習時間 × 30 で総時間を出してください。300時間を切るなら網羅型は現実的ではありません。