はじめに
共通テストの数学で点が取れない受験生の中には、二次試験の記述問題なら解けるという人が一定数います。これは実力不足ではなく、要求される能力が違うからです。
共通テスト特有の要求
- 時間との戦い — 数I・Aは70分で大問4つ。1問あたり15分前後で、思考する余裕はほとんどありません
- 誘導に乗る力 — 出題者が用意した筋道に素早く合流する必要があります。自分の解法にこだわると、かえって時間を失います
- マーク形式への適応 — 答えの形(空欄の桁数など)から逆算して検算する技術が使えます
- 日常題材・会話形式 — 長い問題文から数学的な構造を読み取る処理が必要です
対策の順序
まず基礎的な解法が入っていることが前提です。そのうえで、形式に慣れることが独立した課題になります。講義系の共テ対策書で誘導の読み方を学び、そのあと実戦問題集・過去問で時間内に解き切る訓練を積みます。
共通テストは過去問の蓄積が少ないため、模試の過去問(黒本・青本)が貴重な演習素材になります。秋以降は週に1セット、時間を計って解く習慣をつけてください。