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共通テスト英語で時間が足りない — 速読の前に疑う3つのこと

進め方の基本 の記事

公開 2026-09-08 更新 ルート大全 編集部

共通テストの英語リーディングは、発音・アクセントや文法の単独問題が姿を消し、すべて読解の形式になりました。その結果、最も多い失点理由が「解けなかった」ではなく「最後まで到達しなかった」に変わっています。時間が足りないと感じたとき、多くの人はすぐ速読の練習を始めますが、速度は原因ではなく結果です。この記事では、原因を 3 つに切り分けたうえで、それぞれに効く対策を整理します。

時間切れの原因は、たいてい速度ではない

同じ文章を読んでいて時間がかかる人と、かからない人の違いは、目の動く速さではありません。同じ箇所を何度も読み返しているかどうかです。

戻り読みが起きるのは、1 回目で意味が確定しなかったからです。意味が確定しない理由は 3 つしかありません。知らない単語があった。文の構造が取れなかった。設問が何を聞いているか分からないまま本文に入った。このどれかです。

したがって、やることは「速く読む練習」ではなく、戻り読みの発生源を潰す作業になります。原因ごとに使う教材が違うので、まず自分がどれなのかを判定してください。判定は簡単で、時間制限を外して同じ問題を解き直せば分かります。

  • 時間無制限なら満点近い → 原因は処理速度ではなく、設問の解き方と時間配分です。対策本と演習で直ります。
  • 時間無制限でも間違える → 原因は語彙か構文です。共通テスト対策本を買う段階ではありません。

まず切り分ける

「時間が足りない」と言う受験生の多くは、実際には時間無制限でも満点は取れていません。この場合、演習量を増やしても伸びません。先に語彙と構文を埋めるほうが、結果的に速くなります。

原因1 — 語彙で止まっている

知らない単語が 1 段落に何個も出る状態では、読む速度は上がりようがありません。意味を推測する処理が挟まるたびに、脳の作業領域がそちらに取られるためです。

共通テストのリーディングは、極端に難しい単語は多くありません。標準的な単語帳を 1 冊仕上げれば、語彙が原因の停止はほぼ消えます。逆に言えば、単語帳が中途半端なまま演習量だけ積んでも、止まる場所は毎回変わりません。

単語帳の選び方は英単語帳の選び方に書きました。すでに 1 冊持っているなら、新しい本を買わずに、その 1 冊の到達度を上げてください。

原因2 — 構文で止まっている

単語は全部知っているのに意味が取れない文がある場合、原因は構造です。修飾関係が長い文、主語と動詞が離れている文で、読み返しが発生します。

共通テストの英文は、二次試験に比べれば構造は複雑ではありません。ただし分量が多いので、1 文あたりの処理が遅いと最後まで届きません。ここを埋めるのは共通テスト対策本ではなく、英文解釈の本です。

解釈書の選び分けは英文解釈の参考書の選び方にまとめています。共通テストが主戦場なら、入門レベルの 1 冊を完全に仕上げれば十分です。難関大用の解釈書まで進む必要はありません。

原因3 — 設問処理で止まっている

語彙も構文も問題ないのに間に合わない場合、原因は解き方です。共通テストのリーディングは、本文をすべて理解してから設問に向かう形式ではありません。図表や広告、複数資料の照合など、必要な情報を取りに行く設計の大問が含まれます。

ここは技術なので、対策本で直ります。主要な講義型の本を並べます。

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参考書難易度到達目安問題数想定時間向いている人
共テ英語が1冊でしっかりわかる本4 / 1045〜62R+L一体型25〜35h共テ対策の全体像を最初に掴みたい人
きめる!共通テスト英語リーディング5 / 1050〜65480頁30〜45h講義で共テリーディングの解法を固めたい人
共テ英語[リーディング]面白いほど5 / 1050〜65592頁35〜50h共テリーディングを本格的に対策したい人
1カ月で攻略!共テ英語リーディング4 / 1045〜6030日完成プログラム25〜35h直前1か月で共テリーディングを底上げしたい人
ハイスコア!共通テスト攻略 英語 リーディング4 / 1048〜58共通テスト形式演習(リーディング)15〜25h共テリーディングの得点を伸ばしたい受験生

選び方の目安です。

対策本は 1 冊で足ります。2 冊目を買うより、解いた問題の見直しに時間を使ってください。

演習は何を、どの順で回すか

解き方が固まったら、あとは本番形式の演習です。素材は 3 種類あり、順番があります。

  • まず過去問。 実際に出題された問題が最も信頼できる素材です。形式の変化も過去問で確認できます。
  • 次に予備校の総合問題集。 過去問の本数には限りがあるので、量を確保する段階で使います。
  • 最後に難度が高めの実戦問題集。 9 割前後で安定してきた人が、上振れではなく下振れを潰すために使います。

演習で最も重要なのは、毎回同じ時間配分で解き、崩れた大問を記録することです。時間が足りなかった日は、どの大問で予定より何分オーバーしたかを書き残してください。原因は毎回同じ大問に集中しているはずで、そこだけを個別に練習すれば全体の時間が空きます。

時間配分は本番で決めるものではありません。先に決めておいて、その配分で解ける状態を作るのが演習の目的です。

共通テスト対策をルートのどこに置くか

共通テスト対策は、単語・文法・解釈が一定まで来てから形式に慣れる段階です。志望校と現在地を選ぶと、いつ共通テスト形式に入るかを含めた並びが出ます。