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残り時間から絞る — 何を捨てるかを先に決める

選び方 の記事

公開 2026-09-09 ルート大全 編集部

参考書選びは足し算で考えられがちです。あれもこれも入れたくなり、結果として全部が中途半端になります。この記事では逆に、使える時間を先に確定させ、そこに入らない本を落とす手順を書きます。

手順1 — 使える総時間を出す

最初にやるのは掛け算です。

  • 残り月数 × 30 日 × 1 日の学習時間 = 使える総時間。
  • そこから学校の授業・移動・行事に取られる分を引きます。実感より少なくなるのが普通です。
  • 残った時間を科目ごとに配分します。配点の大きい科目、伸びしろのある科目から割り当てます。

志望校レベルごとに必要な総時間は次のとおりです。数字はルートに入っている本の想定学習時間を合計したもので、毎回計算し直しています。

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文系の組み合わせ(英語・数学(文系)・国語(現代文+古文+漢文)・社会 1 科目(日本史))で計算した合計。1 日あたり 3 時間で割った月数を併記しています。
志望レベル王道網羅型1日3hなら時短・精選型1日3hなら
共通テスト対策56冊 / 1,693時間18.6か月44冊 / 1,313時間14.4か月
日東駒専・産近甲龍46冊 / 1,872時間20.5か月39冊 / 1,496時間16.4か月
MARCH・関関同立52冊 / 2,108時間23.1か月46冊 / 1,771時間19.4か月
地方国公立58冊 / 2,284時間25か月51冊 / 2,056時間22.5か月
早慶・上智59冊 / 2,822時間30.9か月51冊 / 2,166時間23.8か月
地方旧帝61冊 / 2,633時間28.9か月54冊 / 2,061時間22.6か月
東大・京大・一橋・科学大68冊 / 3,403時間37.3か月57冊 / 2,605時間28.6か月

詳しい内訳は参考書ルートは何時間かかるかに出しました。自分の使える総時間と比べて、足りているかどうかをまず確認してください。

手順2 — 削る順番を決める

足りない場合、削ります。削る順番は決まっています。

  • 同じ役割の 2 冊目を落とす。 最初に削るのはここです。到達点がほとんど変わりません。かぶりの確認を参照してください。
  • 上位帯の本を落とす。 志望校が要求していない帯の本は不要です。過去問を見て、そこまで要るかを確認します。
  • 分野別の本を落とす。 穴が特定できていないなら、分野別の本は保留にします。
  • 網羅系を 1 段軽い本に置き換える。 ここまでで足りなければ、土台の本を軽くします。

削ってはいけないのは過去問です。過去問は志望校に直結する唯一の素材なので、ここを削ると何のために積んだのか分からなくなります。時期の逆算は過去問はいつから始めるかに書きました。

手順3 — 残った時間に合う本を選ぶ

削ったあと、残りの時間に収まる本を選びます。想定学習時間の短い本は次のとおりです。

注意点は、短い本は範囲が狭いということです。1 冊で 1 科目を作れる本ではないので、複数を組み合わせる形になります。組み合わせると重なりと抜けが出るので、範囲の確認が要ります。

より詳しい一覧は短時間で1周できる参考書ランキングにまとめました。

時期別の目安

高3の春から

9 か月あります。網羅系を含めた標準的な並びが組める時期です。この時期に始めるなら、削るより先に全体を通す計画を立ててください。

高3の夏から

6 か月です。網羅系を通す時間は厳しくなります。問題数を絞った本に置き換えるか、例題だけに絞る運用が要ります。

秋から

3〜4 か月です。新しい本を増やす段階ではありません。手持ちの本の到達度を上げ、過去問に時間を割り当てます。この時期に本を買うのは、分野の穴が特定できている場合だけです。

選択肢が減るのは悪いことではない

残り時間が短いほど、選択肢は減ります。減ること自体は悪くありません。選択肢が少ないほうが、迷う時間も減ります。

自分の持ち時間と並びを比べる

削る判断は、必要な並び全体が見えていないとできません。志望校と現在地を選ぶと、残っている段と合計時間が出ます。