生物の講義書 — 大森徹と田部、どちらの体系に乗るか
徹底比較 の記事
生物の講義書として並ぶのが大森徹の最強講義126講と生物合格77講です。どちらもその本を軸にした問題集がセットで用意されているので、選ぶのは 1 冊ではなく体系のほうになります。
2冊を並べる
- 難易度
- 6 / 10
- 到達目安
- 55〜72
- 分量
- 126講 約850ページ
- 想定時間
- 80〜120h
- 実験・考察の背景まで解説される
- 各講末に整理と確認問題が付く
- 図版が多く辞書として引ける
- 約850ページで通読は重い
- 初学者には情報量が多すぎる
- 難易度
- 6 / 10
- 到達目安
- 55〜72
- 分量
- 77講 約600ページ
- 想定時間
- 60〜90h
- 図が大きく発生や遺伝子発現を追える
- 合格177問と章立てが対応する
- 分量の割に難関大の知識まで届く
- 2020年刊で新課程対応は要確認
- 説明は簡潔で行間を補う必要がある
どちらも通読に 3 桁時間に近い分量です。片方を選んだら乗り換えない前提で決めてください。
セットで組む
どちらの体系も、講義書と問題集が対応する形で用意されています。同じ体系でそろえると、参照が速くなります。
大森徹の体系
大森徹の最強講義126講に対応した穴埋め式のサブノート。講義本と章立てが同じで、要点を書き込みながら知識を組み直せる。講義本を通読した後のアウ…
大森徹の最強講義126講と対応する172問の問題集。同じ演習段階の生物 重要問題集より1題あたりの解説が長く、講義本と往復しながら進められる。…
ノートで用語を整理し、問題集で演習する形です。加えて、遺伝・計算・考察といった分野別の本が別に用意されているので、苦手分野だけ足すことができます。
田部の体系
東進ブックスの生物の一問一答で、出題頻度を星の数で示す約3000問(2022年、新課程対応)。ランク順 高校生物一問一答より収録数が多く、細か…
入試必修レベルの典型問題177問を分野別に扱う問題集。生物合格77講と章立てが対応しており、講義本で読んだ順にそのまま問題で確認できる。77講…
難関大で繰り返し出る難問100題を集めた問題集。生物問題集 合格177問 入試必修編の続編にあたり、図解を用いた解説で考察・計算・論述を分解す…
一問一答で知識を固め、問題集を 2 段階で進める形です。段が明確に分かれているぶん、いまどこにいるかが分かりやすくなっています。
どちらを選ぶか
- 分野ごとに苦手がはっきりしている → 大森徹の体系。分野別の本が充実しているので、必要なところだけ足せます。
- 段階を追って全体を通したい → 田部の体系。レベル別の問題集がそろっています。
- どちらの講義書も重い → 講義書を使わず、傍用問題集と図説で進める形もあります。学校の授業が機能しているならこちらで足ります。
第一学習社の傍用問題集(約600題)。基本例題・基本問題・発展問題・論述問題と段階的に並び、教科書の全範囲を演習できる。リードα生物基礎+生物…
数研出版の生物資料集(改訂版、約370ページ)。写真と精密な図版で細胞・発生・生態などを示す。同じ資料集のニューステージ生物図表より写真点数が…
旺文社の基礎問題精講(五訂版)。入試頻出の典型問題を必修問題として約100題に精選し、精講欄で解法と背景知識をまとめる。生物の良問問題集より題…
講義書だけでは点にならない
生物は用語の量が多いので、講義書を読むと勉強した感覚が強く残ります。しかし入試で問われるのは、初見の実験を読んで考察する力であって、用語の再生ではありません。
講義書を 1 周したら、早い段階で考察問題に触れてください。読み方の練習は、知識が完成してからでは遅くなります。詳しくは生物の参考書の選び方に書きました。



