Next Stage vs Vintage vs スクランブル — 中身はどれだけ違うのか
徹底比較 の記事
英文法の総合問題集として並べられるのが、Next Stage・Vintage・スクランブルの 3 冊です。この記事は、3 冊の差がどれくらいあるのかを確かめることから始めます。差が小さいなら、選ぶことに時間をかけないほうが得だからです。
3冊を並べる
- 難易度
- 5 / 10
- 到達目安
- 50〜62
- 分量
- 頻出ポイント218・512頁
- 想定時間
- 60〜80h
- 受験文法の知識を1冊で網羅
- 左問右解で周回効率が高い
- 音声対応の新装版
- 講義系なしでは丸暗記になりやすい
- 厚く途中で止まりやすい
- 難易度
- 5 / 10
- 到達目安
- 50〜63
- 分量
- 608頁
- 想定時間
- 60〜80h
- 網羅系の中で解説が詳しい
- 文法〜イディオム・会話まで網羅
- 厚く完走に時間がかかる
- 講義系の併用が前提
難易度・到達目安・想定学習時間のいずれもほぼ同じです。この 3 冊のあいだで迷っている時間のほうが、差より大きくなります。
それでも違うところ
差が小さいとはいえ、まったく同じではありません。実務上効くのは次の 3 点です。
- 掲載の順序。 文法項目の並びが微妙に違います。学校の授業と合わせたいなら、授業の進度に近い並びのものを選びます。
- 解説の位置。 見開きで問題と解説が向かい合う形か、別冊かで使い勝手が変わります。書店で開いて確かめられる項目です。
- イディオム・会話表現の分量。 志望校の出題にこの分野が多いなら、収録の厚い本を選ぶ理由になります。
いずれも、手に取って 5 分で判断できることばかりです。逆に言うと、それ以上調べても差は出ません。
配布されている本で足りる
学校でどれかが配られているなら、それを使ってください。この 3 冊のあいだで買い直す価値はほとんどありません。
その前に確認すること
この 3 冊は、文法を学ぶ本ではありません。覚えた文法を確認するための問題集です。文法そのものの説明は最小限なので、講義書を通していない段階で開くと、解説が理解できずに答えを覚えるだけになります。
順番はこうなります。
- 講義書で文法を通す — 大岩のいちばんはじめの英文法や肘井学のゼロから英文法の帯です。
- 総合問題集で確認する — この 3 冊のどれか。
- ランダム形式で仕上げる — 単元ごとに並んでいない形式で解けるかを確かめます。
大岩秀樹による、中学英語からやり直す講義系文法書(東進)。品詞・文型といった土台から会話調で解説する。同じ入門帯の肘井学のゼロから英文法より手…
肘井学による、読解につながる文法を意識した入門講義(KADOKAWA・2023年改訂、音声付き)。同じ入門帯の世界一わかりやすい英文法の授業が…
文法を網羅的に解説する総合英語(いいずな書店、2025年新版)。全レベル向けの参照用で、講義型の真・英文法大全より項目引きに向き、ブレイクスル…
帯ごとの整理は英文法はどれをやるかにまとめました。
総合問題集を使わない選択
志望校が文法の単独問題を出さない場合、この帯を厚くやる必要はありません。私大の一部と国公立の二次では、文法問題そのものがほとんど出ません。
その場合、総合問題集は「読解のための文法確認」として 1 周だけ通し、残りの時間を解釈と長文に回すほうが得点につながります。志望校の出題形式を先に確認してください。
ランダム形式で仕上げたい場合の本は次のとおりです。
単元をシャッフルしたランダム形式で文法を総仕上げするポラリスの演習編。標準・応用・発展の3段階。同じランダム演習のセレクト600が1冊完結なの…
1000題に復習200題を加え、全問全選択肢を解説する大量演習型の文法・語法問題集(桐原書店・増補改訂版)。同じ帯のULTIMATEが600題…
単元別でなくランダム配列で出題する600題の文法・語法問題集(Gakken・2011年)。同じランダム演習のファイナル演習ポラリスがレベル別3…


