つまずき別・効く1冊 — 症状から本を引く 15 部門
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模試が返ってきて点が伸びていないとき、多くの人は科目まるごとをやり直そうとします。しかし実際に詰まっているのは、たいてい1 か所です。この記事は、よくあるつまずきの症状から本を逆引きするための一覧です。科目単位ではなく、症状単位で並べています。
なぜ症状から引くのか
「数学の点が伸びない」という言い方をしているうちは、何を買えばいいかが決まりません。計算で時間を落としているのか、解法を知らないのか、方針は立つのに詰め切れないのかで、必要な本がまったく変わるからです。
下の 15 部門は、症状を 1 文で言えるところまで細かくしたものです。自分の状態に近いものを探して、そこだけ埋めてください。科目全体をやり直すより、はるかに短い時間で点が動きます。
土台がある人向けの一覧
ここで挙げるのはどれも範囲を絞った本です。土台そのものが無い場合は、先に各科目の入門書と網羅系を通してください。穴埋めの本は、埋める周りができていて初めて効きます。
数学のつまずき
計算そのものを速く正確にするための本です。解法を増やす本ではないので、模試で「時間が足りない」「途中式でミスする」が続く人向けです。
確率を数え上げの考え方から組み直します。公式の当てはめで解いてきた人が、設定の読み替えを身につけるための本です。
整数は解法の型が限られている一方、型を知らないと何も書けない分野です。頻出の道具を集中的に通します。
微積分の計算量に耐えるための練習です。理系で数学IIIの試験時間が足りない人は、解法より先にここを疑ってください。
英語のつまずき
文の骨組みを取る作業を、短い例文で通します。長文を何題解いても読めるようにならない状態は、たいていこの段が抜けています。
レベル別に段階を分けた問題集です。分厚い網羅型を 1 周して手応えが無い人は、易しい段からやり直すほうが早く戻せます。
書ける英文を増やすのではなく、減点される書き方を避けるための本です。自由英作文で内容は書けるのに点が伸びない人向けです。
読む速度そのものを対象にした演習です。ただし速く読めない原因が構文にある場合は先に解釈へ戻ります。判断は共通テスト英語で時間が足りないに書きました。
国語のつまずき
古文が読めない原因の多くは単語量ではなく、主語の省略を追えないことです。読解の手順そのものを扱います。
句法を絞って短時間で通す本です。漢文は範囲が最も狭く、直前でも点が動く数少ない分野です。
記述の答案を作る手順を分解します。選択式では取れるのに記述で落ちる人は、読解ではなく答案化の練習が要ります。
理科・社会のつまずき
モル計算から平衡まで、計算問題の型を絞って通します。理論化学の講義は読めるのに問題になると止まる人向けです。
構造決定は手順が決まっている一方で、その手順を明示している本が限られます。有機だけ得点が安定しない人に効きます。
生物の上位帯は、知識ではなく初見の実験を読む力で差がつきます。暗記は足りているのに点が止まる段で使います。
出来事の前後関係を問う設問に対応するための本です。用語は覚えているのに並べ替えで落とす人向けです。
地理で最後まで残るのが統計の読み取りです。用語を覚えても解けないので、判別の手順を別に練習します。
症状が特定できないときは
上のどれにも当てはまらない場合、原因が本の側に無い可能性があります。次の順で疑ってください。
- 1 周しかしていない。 参考書は 1 周では定着しません。周回の設計は参考書の2周目をどう回すかにまとめました。
- 冊数が多すぎる。 同じ役割の本が 2 冊以上あると、どちらも中途半端になります。参考書は何冊やるべきかを参照してください。
- 過去問を見ていない。 志望校が何を問うのかを知らないまま演習量だけ増やしている状態です。過去問はいつから始めるかに逆算のしかたを書きました。
















