東京大学の参考書ルート
東京大学(国立/最難関国立)を目指すときに、英語・国語・数学・理科・社会でそれぞれ何がどう問われるかと、その出題に噛み合う参考書をまとめたページです。医学部医学科は他学部と条件が変わるので、別に節を設けています。学部・入試方式によって使う科目と配点は変わるので、必ず募集要項と併せて確認してください。
最終更新:
出典: 東京大学の2027年度入試の公表資料(選抜要項・入試概要など。2026-09-10 確認) 公式サイト
- 志望レベル
- 最難関国立東大・京大・一橋・科学大
- 区分
- 国立
- 目標の目安
- 偏差値 68〜70
東京大学の入試はどう組み立てられているか
科目別の対策に入る前に、東京大学の入試がどういう形で行われるかを押さえておきます。ここが分かっていないと、同じ大学の別方式の過去問を解いて手応えを取り違えます。
東京大学の医学部医学科について
医学部医学科は、同じ大学の他学部と同じ問題を使う場合でも、合格に必要な得点率が大きく上がります。理科の科目指定が別に決められていたり、面接・小論文が課されたりするのも医学科の特徴です。私立の医科大学では、医学部だけの独自問題を作っている大学もあります。
このページの参考書は、科目ごとに英語は東大・京大・一橋・科学大、国語は東大・京大、数学は東大・京大・一橋・科学大、理科は東大・京大・東京科学大、社会は東大・京大のルートから選んでいます。東京大学全体の志望レベルで選んでいるので、医学科を受けるなら、下に出している条件のぶんだけ到達点を上げて考えてください。
- 理科の科目指定(医学科)
- 理科三類:物化生地から2科目(同一科目の組合せ不可)
面接・小論文の有無と配点、共通テストの必要科目は年度によって変わります。出願前に必ず募集要項で確認してください。小論文の対策は小論文ルート大全にまとめています。
科目ごとの目標
東京大学で科目ごとに必要になる到達度の目安です。同じ大学でも学部・方式で配点が変わるため、数字は「どの科目に時間を厚く配るか」を決めるための相対的な目安として使ってください。算出のしかたはデータの作り方に書いています。
| 科目 | 目標偏差値 | 志望レベル |
|---|---|---|
| 英語 | 70 | 最難関国立東大・京大・一橋・科学大 |
| 国語 | 70 | 最難関国立東大・京大 |
| 数学 | 70 | 最難関国立東大・京大・一橋・科学大 |
| 理科 | 70 | 最難関国立東大・京大・東京科学大 |
| 社会 | 68 | 最難関国立東大・京大 |
科目ごとの節の読み方。「ここで問われる力と、その対策」は、各科目の出題説明に出てくる要素のうち当てはまる項目だけを出しているので、書かれていない形式が出ないという意味ではありません。「おすすめの参考書」の並び順は、その大学の出題の特徴に当てはまった数と、ルート上の位置で決めています。
東京大学の英語
- 出題の特徴
- 120分で要約・段落整序・和訳・英作文・リスニング(中盤約30分)・長文と全技能を圧縮出題。分量が膨大で処理速度が生命線。リスニング30点は先読み戦略が必須
- 目標の目安
- 偏差値 70 前後/要約・リスニング・英作文
ここで問われる力と、その対策
東京大学の英語の説明に出てくる出題の要素を取り出したものです。
- 要約本文の論理構造をつかめているかを直接測る形式。段落ごとの役割(主張・具体例・反論)を印を付けながら読む練習と、字数内で言い換える練習を分けて行う。
- リスニング配点が独立しているので、読解の勉強を続けても伸びない。毎日 15〜30 分、設問の先読みを含めた本番形式で継続する。
- 和訳・記述構文を正確に取れているかがそのまま採点対象になる。長文演習の量を増やす前に、英文解釈の型を 1 冊で固めるほうが結果的に速い。
- 長文の分量・速読読む速度は語彙と構文が固まってから伸びる。時間を計った演習に切り替え、1 題あたりの持ち時間を先に決めてから解く。
- 文法・語法の独立問題独立した大問として出る場合、知識の穴がそのまま失点になる。網羅系を 1 冊に決めて周回し、間違えた項目だけ総合英語に戻って読む。
東京大学の出題形式に合わせた重点対策
ルートの本編とは別に、東京大学の英語で出る形式に対して追加する枠です。
東京大学におすすめの参考書
東大・京大・一橋・科学大の英語ルートに入っている本と出題形式別の重点対策の本のうち、上に挙げた出題の特徴と噛み合うものを6冊選びました。進める順番ではないので、順番は英語のルートを見てください。
東大・京大・一橋・科学大の英語参考書ルート(全17冊)を見る
このルートは真・英文法大全(難易度 5)から始まります。文法をまだ固めていない場合は、地方旧帝のルートの前半(大岩のいちばんはじめの英文法)を先に終えてください。
東京大学の国語
- 試験の構成
- 文科 現古漢+随筆 4問150分/理科 現古漢 3問100分
- 出題の特徴
- 全問記述。解答欄は1行約30字の短い欄に要点を圧縮して書く独特の形式。現代文は抽象度の高い評論で、120字の要約的設問が定番。古文・漢文は標準的な文章だが正確な逐語訳力が必須。理科も現古漢が課される(100分)。
- 出題される分野
- 現代文・古文・漢文が出題されます。
- 目標の目安
- 偏差値 70 前後
ここで問われる力と、その対策
東京大学の国語の説明に出てくる出題の要素を取り出したものです。
- 記述・論述設問の条件(字数・要素・指示語の処理)を満たせているかで点が決まる。解答を書いたあとに、模範解答と要素単位で照合する手順を固定する。
- 古文古文は単語と文法を先に固めないと、読解演習の効率が上がらない。単語 300 語程度と助動詞・敬語を短期間で通してから読解に入る。
- 漢文句法と重要語は量が少なく、短期間で得点源にできる。独立問題として出るのか古文との融合なのかで必要量が変わる。
- 評論の抽象度抽象度の高い評論は、語彙不足と論理の追えなさが同時に効いて崩れる。設問を解く前に、段落ごとの要点を一言でまとめる練習を挟む。
東京大学におすすめの参考書
東大・京大の国語ルートに入っている本のうち、上に挙げた出題の特徴と噛み合うものを12冊選びました。現代文・古文・漢文に分けて出しています。進める順番ではないので、順番は国語のルートを見てください。
現代文
古文
漢文
東大・京大の国語参考書ルート(全38冊)を見る現代文・古文・漢文別に用意しています
東京大学の数学
- 出題の特徴
- 理系6問150分/文系4問100分。整数・確率・微積・空間図形が頻出で誘導がほぼ無く完全記述。論証の穴が即失点になるため、答案の書き方まで仕上げる必要がある
- 目標の目安
- 偏差値 70 前後
ここで問われる力と、その対策
東京大学の数学の説明に出てくる出題の要素を取り出したものです。
- 記述・証明答案の書き方まで採点される。解けたかどうかで止めず、模範解答と自分の答案を論理の飛びで比べる。添削を受けられる環境があると速い。
- 頻出分野頻出分野が偏っている場合、その分野だけを扱う本で先に密度を上げると効率がよい。ただし他分野を捨てる根拠にはしない。
東京大学におすすめの参考書
東大・京大・一橋・科学大の数学ルートに入っている本のうち、上に挙げた出題の特徴と噛み合うものを8冊選びました。文系・理系に分けて出しています。進める順番ではないので、順番は数学のルートを見てください。
文系
理系
東大・京大・一橋・科学大の数学参考書ルート(全17冊)を見る文系・理系別に用意しています
東京大学の理科
- 試験の構成
- 理科2科目150分(時間配分自由)/配点 120点(各60点)
- 出題の特徴
- 物理は力学・電磁気が固定で第3問が熱・波動・原子のローテーション。状況設定が長く導出過程を問う記述式で、近似・文字式処理と小問数が多く時間との戦い。化学は理論・無機・有機の3題だが各題が2パートに分かれ実質6題、有機は構造決定と高分子が必出で計算・論述とも分量が国内最多級。生物は考察問題中心で実験データ読解と100字前後の論述が多数、知識より思考力重視。地学も記述中心。
- 出題される分野
- 物理・化学・生物・地学が出題されます。
- 学部ごとの科目指定
- 理科一類〜三類とも物化生地から2科目選択(科類による指定なし)
- 医学部医学科の場合
- 上の「東京大学の医学部医学科について」にまとめています。
- 文系学部の場合
- 文科一〜三類は共テ理科基礎2科目(または発展1科目)
- 目標の目安
- 偏差値 70 前後
ここで問われる力と、その対策
東京大学の理科の説明に出てくる出題の要素を取り出したものです。
- 論述・考察知識を書き出すだけでは点にならない。実験設定から結論までの筋道を、決められた字数で書く練習を別に取る。
- 構造決定・有機構造決定は手順が決まっているので、演習量がそのまま速度になる。官能基の検出反応と、分子式からの不飽和度の計算を反射で出せるようにする。
- 計算量設定を読み違えなければ解ける計算で落とすのが最も痛い。途中式を残す形で解き、どこで間違えたかを毎回記録する。
- 実験・データ読解初見の実験データを読ませる出題は、知識量ではなく処理の型で差が付く。図表から読み取れることと、そこから推測したことを分けて書く。
- 知識・正誤知識問題の比重が高い場合、図録・資料集を演習と並行して引く習慣が効く。用語の丸暗記ではなく、図と一緒に覚える。
- 時間配分2 科目まとめて時間が与えられる形式では、科目ごとの持ち時間を自分で決める必要がある。時間を計った通し演習で配分を先に固定する。
東京大学におすすめの参考書
東大・京大・東京科学大の理科ルートに入っている本のうち、上に挙げた出題の特徴と噛み合うものを16冊選びました。物理・化学・生物・地学に分けて出しています。進める順番ではないので、順番は理科のルートを見てください。
物理
化学
生物
地学
東大・京大・東京科学大の理科参考書ルート(全50冊)を見る物理・化学・生物・地学別に用意しています
このルートは生物合格77講(難易度 6)から始まります。この難易度から入るのが重いと感じる場合は、地方旧帝・神戸のルートの前半(山川喜輝の生物が面白いほどわかる本)を先に終えてください。
東京大学の社会
- 試験の構成
- 文科 地歴2科目 150分(日本史探究・世界史探究・地理探究から2科目)/理科各類は個別試験に社会なし
- 出題の特徴
- 文科は地歴2科目を通しで150分。世界史は指定語句付き600字前後の大論述に小論述・記述が続き、日本史は提示された史料とリード文だけを根拠に30〜180字で答える論述が6問前後、地理は統計表・地形図の読図と2〜3行論述が中心。知識の量より設問条件の読み取りと因果の整理力が問われ、時代・地域の偏りは小さく近現代と社会経済史が厚い。2科目150分は時間が極端に不足するため、答案構成を数分で固める訓練と過去問の反復添削が必須。
- 出題される分野
- 日本史・世界史・地理が出題されます。公共・政治・経済・倫理は出題されません。
- 共通テスト
- 共通テストで必要なのは文系は2科目、理系は1科目です。
- 目標の目安
- 偏差値 68 前後
ここで問われる力と、その対策
東京大学の社会の説明に出てくる出題の要素を取り出したものです。
- 論述論述は書いた量ではなく、設問の条件に答えているかで採点される。答案を第三者に見てもらう手段を確保してから演習量を増やす。
- 史料・資料の読み取り資料集は「読むもの」ではなく「引くもの」として使う。演習で出た資料を必ず資料集で確認する往復を習慣にする。
- 用語・一問一答用語の精度が直接得点になる形式。書いて答える出題があるなら、読めるだけでなく漢字で書けるところまで詰める。
- 通史・因果の理解用語を先に詰めても、因果がつながっていないと論述にも正誤判定にも使えない。講義系で流れを通してから暗記に入る。
東京大学におすすめの参考書
東大・京大の社会ルートに入っている本のうち、上に挙げた出題の特徴と噛み合うものを12冊選びました。日本史・世界史・地理に分けて出しています。進める順番ではないので、順番は社会のルートを見てください。
日本史
世界史
地理
東大・京大の社会参考書ルート(全69冊)を見る日本史・世界史・地理別に用意しています
東京大学の過去問
ルートの最後は過去問です。東京大学は学部・入試方式によって収録内容の違う冊子が出ているため、当サイトでは特定の 1 冊を指定していません。志望学部と年度を確かめてから選んでください。
同じ志望レベルの大学
東大・京大・一橋・科学大として扱っている他の大学です。併願先を決めるとき、必要な参考書がどれだけ重なるかの目安になります。




















































